わたしの記憶に残る夏季オリンピック選手は、ソウルオリンピックのシンクロナイズドスイミングでソロ、デュエットともに銅メダルを受賞した小谷実可子選手です。

当時中学3年生だったわたしは、新体操や体操、シンクロナイズドスイミングといった美しいスポーツを観戦するのが大好きでした。もちろんオリンピックでもそのようなスポーツを選んで観戦していたものです。

ただ、新体操や体操の存在は知っていましたが、シンクロナイズドスイミングはソウルオリンピックで見てわたしは初めて知りました。だからとても新鮮でもありました。

小谷実可子選手はスタイルもよく、また、森英恵さんがデザインした水着でソロでは蝶々夫人というオペラのマダムバタフライの曲に合わせて、そのオペラの内容通りに水中で蝶々夫人を演じたのです。

それがすごく悲しみがあったり喜びがあったりして、とても感動して、一つのオペラ、ドラマを見ているようでした。そんな素晴らしい演技をしてくれた小谷実可子さんとその演技があれから25年経った今でも忘れられません。ずっとわたしの記憶に残っています。

私の記憶に残っている夏季五輪に出場した選手は、シドニーオリンピックに出場したエリック・ムサンバニ選手です。

水泳の100メートル自由形に出場したエリック・ムサンバニ選手は、最初は勢いよく飛び出していきましたが、徐々に疲れの影響かスピードダウンをしていき、やっとの思いでゴールしていきました。

オリンピックというと各国から選び抜かれた選手が出場し、タイムなどを競って出場するものだと思っていました。
その中でエリック・ムサンバニ選手は素人のような泳ぎで出場してきた為に、最初はどのような選手かよくわからなかったですが、最後の方にフラフラになりながら必死にゴールした姿は今でも忘れられません。

特にアフリカというのは水泳設備もままならない状況で、現在でも他の地域の出場者に比べて少ないのが現状です。
エリック・ムサンバニ選手も水泳を初めてからあまり練習してない状態での出場と恵まれない環境からの出場でした。

オリンピックは出場する事に意義があるという言葉を思い出させてくれる記憶に残る選手でした。

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